錦織圭 全米オープンテニス 2015 前回大会準優勝の軌跡！

錦織圭の出場する全米オープン2015。
全米オープン2015 ドロートーナメント発表！ 試合日程 放送予定などなど！

いよいよ開幕の時が迫ってきましたが、果たして今回はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。

昨年の成績があるだけに今年も十分に期待しちゃいますよね。

そんなわけで、
忘れられないあの感動をもう一度振り返ってみました。



錦織圭の出場した全米オープン2014。
グランドスラム準優勝という快挙を成し遂げ、一躍錦織圭という名を世界に轟かせたこの大会。

準決勝でジョコビッチに勝利した瞬間の錦織圭の震える両手ガッツポーズ。
あの歓喜の瞬間を思い起こすと今でも心臓の鼓動が高鳴ります。

あれから1年が経ち、今回こそは念願の頂点へと期待が深まるばかり。
日本中が注目したあの大会の錦織圭の軌跡です。



大会3週間前、
シティオープン準々決勝でリシャール・ガスケに敗れたその数日後、右足拇指球の皮下に溜まった分泌液を除去する手術を行いました。

全治3週間。

全米オープンに間に合うか。
一つのかけとも言える、自分の体の回復力を信じてのぎりぎりの決断でした。


マスターズ2大会の欠場。

大会直前まで危ぶまれた錦織圭の出場。
果たして錦織圭の体はどこまで回復しているのか。

結果、奇跡の回復力を見せ、第10シードで出場。
当時錦織圭は世界ランク11位でした。





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※世界ランクは2014全米オープン当時のランクです。


1回戦

世界ランク180位、アメリカのウェイン・オデスニクと対戦。
スコア　6-2，6-4，6-2　で錦織圭のストレート勝ち。

勝敗はもちろんですが、出場し試合を行うことが出来るのかが心配された錦織圭ですが、
蓋を開けてみれば開始早々いきなりブレイク、その後も試合を優勢に進めオデスニク相手に快勝。

錦織圭は試合後のインタビューで「ほとんど痛みなくできた」と語っていました。



2回戦

世界ランク48位、スペインのパブロ・アンドゥーハルと対戦。
スコア　6-4，6-1，0-0　第3セット、アンドゥーハルが棄権を申し出たため、錦織圭のストレート勝ち。

錦織圭は手術の影響を感じさせない、1回戦以上の素晴らしいテニスを披露。
第3セット、アンドゥーハルが突然ネットに歩み寄って棄権を申し出た。
棄権理由は故障？原因はその後も不明。

錦織圭は試合後のインタビューで「急なリタイアでびっくりした」と語っていました。



3回戦

世界ランク26位、アルゼンチンのレオナルド・メイヤーと対戦。
スコア　6-4，6-2，6-3　で錦織圭のストレート勝ち。

今大会初のシード選手との対戦となった3回戦。
メイヤーの200キロ台の高速サーブに押される場面もあったが、ほぼ完ぺきな内容で1、2回戦に続き相手を完璧に仕留めた。

錦織圭は試合後のインタビューで「いい感じで来ています。１試合１試合、自信が積み重なってブランクを感じない。素直にうれしいですね」と語っていました。



4回戦

世界ランク6位、カナダのミロシュ・ラオニッチと対戦。
スコア　4-6，7-6，6-7，7-5，6-4　逆転で錦織圭の勝利。

今大会初のランク上位選手との対戦となった4回戦。
同年のウインブルドンでも対戦し錦織圭は　1-3　で敗戦。
この時の雪辱を晴らすべく対戦でした。

期待の若手同士の一戦は、終始どちらに転ぶか分からない大激戦となり、最後は足の止まってきたラオニッチに対し、攻めの姿勢を貫いた錦織圭が僅差で勝利を収めました。

ウインブルドンでの雪辱を晴らしたこの1勝は、日本人男子の92年ぶり全米オープンベスト8進出という大快挙の1勝でもありました。



準々決勝

世界ランク4位、スイスのスタン・ワウリンカと対戦。
スコア　3-6，7-5，7-6，6-7，6-4　4回戦に続きフルセットの末、錦織圭の勝利。

4回戦が長引いた影響からか疲れが見え、いきなり第1セットを落とす展開に。
しかし、第2セットからは盛り返し、ワウリンカの強烈な片手バックハンドのクロスに耐えながら、力強い粘りで相手のミスを誘発。

4回戦に続きまたも4時間超えの展開となったこの試合、第5セット第10ゲーム、ワウリンカがこの日8本目となるダブルフォルト。
錦織圭、このチャンスをものにしてこのゲームブレイクに成功し試合終了。

錦織圭は試合後のインタビューで「嬉しいですね。集中力を切らさずに最後までやれたので、とりあえずほっとしています。」と語っていました。





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ベスト4進出！
いよいよ準決勝、ジョコビッチとの戦い！



準決勝

世界ランク1位、セルビアのノバク・ジョコビッチと対戦。
スコア　6-4，1-6，7-6，6-3　世界ランク1位、今大会第1シードのジョコビッチから錦織圭が勝利。

第1セット　錦織圭ブレイク、3ゲーム、7ゲーム　ジョコビッチブレイク、4ゲーム
第2セット　ジョコビッチブレイク、4ゲーム、6ゲーム
第3セット　錦織圭ブレイク、8ゲーム　ジョコビッチブレイク、9ゲーム　タイブレークに突入し　7-4　で錦織圭がこのセットを奪取。

セットカウント　2-1　錦織圭1セットリードで迎えた第4セット。

【第1ゲーム】　セットの間に錦織はバスルームブレーク。ジョコビッチのサーブ。錦織がリターンエースなどで0-30と先行。ジョコビッチのダブルフォールトで錦織にブレークポイント。錦織の鋭いサーブリターンをジョコビッチはネットに引っかけた。錦織が勝利へ向けて、最初のゲームからブレークを奪う。

【第2ゲーム】　0-40と錦織はブレークポイントを握られたが、3本返しデュースに。フォアの逆クロスを決め錦織がアドバンテージ。最後はジョコビッチのショットが大きくアウト。錦織がブレークの危機をしのぎキープ。

【第3ゲーム】　30-15から錦織のパッシングショットが決まる。しかし、そこからジョコビッチがポイントを連取しキープ。

【第4ゲーム】　40-30からのジョコビッチのサーブリターンがアウトになり錦織がキープ。リードを保つ。

【第5ゲーム】　30-0からジョコビッチが2本連続サービスエース。ジョコビッチがキープ。

【第6ゲーム】　錦織は30-30からフォアのストレートを決め、40-30。最後はジョコビッチのショットがサイドに外れ、錦織が1ブレーク差を守るサーブキープ。

【第7ゲーム】　40-15から錦織のサーブリターンがネットに。ジョコビッチがキープ。

【第8ゲーム】　錦織は30-0から195キロのサービスエース。40-0からさらにサービスエースで錦織がキープ。さぁ勝利へあと1ゲームだ！

【第9ゲーム】　15-30と錦織がポイント先行。さらにリターンエースで錦織マッチポイント。ジョコビッチが1本返して30-40。最後はジョコビッチのショットがエンドラインを越えアウトに。

キターーー！

錦織勝った！決勝進出だ！錦織圭は両腕拳を震わせ快心のガッツポーズ。



まるで優勝したかのように嬉しかった歓喜の瞬間。
錦織圭、スーパープレーの連続でした。
ジョコビッチにこんなスコアで勝つなんて誰が予想していたでしょうか。

ジョコビッチに勝ったことで優勝も確信したのですがね・・・


錦織圭は試合後のインタビューで「嬉しいですね。世界ナンバー１のプレイヤーに勝って、内容も最後すごい良かった。２セット目を取られて、嫌な流れというか、彼（ジョコビッチ）の強さが出てきたと感じ始めていたので、逆転できたのが嬉しい」と語っていました。



決勝

世界ランク16位、クロアチアのマリン・チリッチと対戦。
スコア　3-6，3-6，3-6　のストレートで錦織圭が敗戦。

今大会マリン・チリッチよりも明らかに強者と対戦して決勝の地にに辿り着いた錦織圭。
チリッチとのそれまでの対戦成績も5勝2敗とに錦織圭が圧倒的にリード。

日本中の盛り上がりが最高潮に達したこの日、日本中の誰もが錦織圭の全米オープン初制覇、日本人グランドスラム初制覇を確信していましたよね。


しかし、

序盤からチリッチの強烈なサーブと深いリターンに苦しんだ錦織圭は粘り強いプレーで対抗したが、
流れを引き寄せることはできず、力尽きました。

準決勝でフェデラーを倒していたチリッチ、錦織圭以上に今大会好調の波に乗っていました。





決勝は残念な結果に終わりましたが、日本人がグランドスラムの決勝に登場するなんて誰もが成し遂げることができなかった大快挙。
この全米オープン終了後、錦織圭は自身最高位の世界ランク8位に浮上しました。



果たして今回の全米オープン2015では錦織圭どこまでの成績を勝ち取ることが出来るのか。
昨年の大会前に引き続き今回も下半身の痛みによりマスターズを欠場しています。
けがの治療のためではありますが、錦織圭にとって体調をベストの状態にもって行く最良の休養期間になっていると思います。

今シーズン最後のグランドスラム、最も得意とするハードコートでの戦いとなる全米オープン、昨年以上の成績である優勝をぜひ勝ち取ってもらいたいものです。